concos Lantern Shield Bag "OWL"開発ストーリー

concos Lantern Shield Bag "OWL"開発ストーリー

はじまり

 

完成の時を迎え
”OWL"はconcosにとって、
特別な想い入れのある製品になりました。

 

 

はじまりは、現在のグランドシートの生地となる0.8mmの綿帆布に出逢ってから少し経った頃でした。

 

綿帆布という素材に魅入られ、トレンドや時代に左右されない、帆布製のギアを沢山生み出したい!
という想いで、つくっていきたいギアを沢山考えました。

 

 

そんな中でもランタンケースの開発には、
並々ならぬ気持ちがありました。

 

 

"ランタン"はキャンプギアの中でも、
一際華のある存在で、キャンプ場ではもちろんの事、自宅でも灯したくなってしまう。
沢山持っているのに、お気に入りを見つけては、また欲しくなって集めてしまう。

 

 

繊細でどこか儚い灯りをともして、
いつも癒しや大切な時間を演出してくれる。

 

 

concos製品の開発者である僕にとって、

 

"ランタン"はいつも特別な存在で、
創るものではなく護るものでした。

 

 

お気に入りのランタンを
いつでも気兼ねなく運べるランタンケース、
いや!ランタンバッグをつくろう!

 

そんなところから"OWL"の開発は始まったのです。

 

 

 

コンセプトとカタチづくり

 

開発当初、市販で売られているランタンケースは
巾着型のものや、薄手のナイロン製のものが多く
安定感や安全性に欠けるもので
デザインもイマイチなものばかりでした。

 

しっかりした造りのものは、
ペトロマックスを始めとする大型で高価なランタンなどを護るものが多く、ケース自体もどれも高額。

 

ポピュラーなサイズのランタンを、しっかり護ることのできるケースは見当たりませんでした。

 

『せっかくの格好良いランタンなら、
入れるケースにだってこだわりたいし、
それが大切なランタンを安心して運ぶことができるバッグなら、きっと必要としてくれる人が沢山いるはずだ!』

 

-防御性とデザイン性が調和したランタンケース-

 

をコンセプトに企画は進みました。

 

 

 

ところが...

 

イメージしたものをカタチづくるのに
ベースとなるランタンケースのモデルが無く、
また、イメージを中国のエージェントに伝えようにも
ベースモデルが無いゆえに、意図が伝わらず、
うまくカタチにすることができませんでした。

 

コロナの影響で、サンプルの受け渡しもままならず
進展のないまま時間だけが過ぎていきました。

 

 

 

 

工房、作家さんとの出会い

 

そんな最中、コンテナバッグ"CCB"が完成し、
販売や撮影でお世話になっていた街の雑貨屋さんに
ランタンケースの企画が難航していることを相談していました。

 

すると、その雑貨屋さんの並びにあった、
バッグなどを作成している工房の作家さんを
紹介していただることになったのです。

 

いざお話をさせていただく機会を設けていただき
コンセプトとイメージを伝えると、
プロの方の技術と経験は凄まじく
こちらの意図したことを瞬く間にカタチに変えて
当初想像していたものをあっという間に超えていきました。

 

何度も何度も足を運び、修正と改善を繰り返しては
わがままな僕の意見や要望も取り入れてもらい
ついに、プロトタイプが仕上がったのです。

 

 

 

完成へ

 

プロトタイプが仕上がったことで、
ようやく中国での生産に向けた交渉が再開しました。
工程の指示書やパターンまで日本の工房で用意していただけたことで、
中国工場への指示が容易となり、
プロトタイプと、ほぼ完璧に近い再現をすることができました。

 

内側ネット部分や、タグ位置などの微調整をし、
仕上がった中国での試作品が、ようやく日本に届きました。

 

 

緊張しながら輸送されたダンボールを開封し、手に取って見たそのバッグが

 

『まるでフクロウのように見えて可愛らしい!』

 

とスタッフたちははしゃぎました。

 

 

こうして、"OWL"と名付けられた
ランタンケースは、

 

巾着でもソフトケースでもない

 

既存のオーソドックスなモデルから、
レイルロード型のランタンまで収納可能な、

 

ランタンを護ることのできる
シールドバッグとして、
ついに、完成の時を迎えることができたのでした。
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