concos ground sheet ができるまでのお話

concos ground sheet ができるまでのお話

はじまり

休日になると僕は、家族や友人
一人でキャンプやアウトドアを
楽しむことが多いのですが
フロアレステント(サーカスTC)
を愛用していた為、
ナイロンやポリエステル製の
グランドシートを使う習慣もなく
子供たちが寝転ぶ際に使用しても
質感や見た目がどうにも好きになれませんでした。
とはいえ
地面のコンディションが悪かったり
地べたに大切なギアを置きたくないなぁ
と感じることもしばしばありました。

 

ある時、ネットショップで
雰囲気の良いシートを見つけました。
それは綿帆布製で防水加工のされた
マルチグランドシートでした。
撥水性に優れ、見た目も良かったので
気に入って使っていたのですが、
広げても少し大きさが物足りなくて
頑丈ではあったけど、薄くて
小石や凹凸の多い場所では
やはりデコボコが気になってしまう。
もう一枚買い足すにも、
お世辞にも安いと言える
値段ではありませんでした。

 

そこで
自社で開発することはできないか
と思い立ち、綿帆布性の
グランドシートの開発が始まりました
開発の停滞
こうして始まったグランドシートの開発
綿帆布1枚を大きく切っただけなんだから
あっという間に完成できるだろう!
と楽観的に考えていました。
せっかくなら日本製で高品質なものを!
と国内の帆布工場を探しました。

 

ところが・・・
日本で製造されている帆布生地を
防水加工し製造すると、
とても販売できないような
原価になってしまいました。
かといって、
「中国製のものと、決定的に品質が違うか?」
と言われたとしても
正直そんな大差は感じませんでした。

 

こうして
日本製という選択だけでなく
中国でも工場を探し始めました。

 

しかし、広大な中国の中で
言葉もわからない僕たちが
開発したいものを正確に伝え
交渉し、生産までこぎつけるのは
容易ではありませんでした。

 

仲介に入って交渉を代行してくれる
会社も日本にはありますが
基本的には中国人のエージェントの方
とつたないやり取りをし
地道な交渉を続けるしかありませんでした。

 

開発は難航しました。
こちらの意図はうまく伝わらず
厚みがあって、理想の色味の帆布製
1枚布で大きなグランドシートの開発は
夢のまた夢の様に感じていました。
グランドシートの完成と
僕たちの願い
開発を諦めかけていた最中
ついに光明が差します
知り合いづてに
「八尾のおじさん」
と呼ばれて紹介されたその方は
コロナウィルスの影響で
中国に戻れなくなっていた
中国に貿易会社を運営する
エージェントの方でした。
気さくなおじさんでしたが
大きな会社の貿易を何社も支える
すごい方だったのです。
※「八尾」は大阪の地名です。

 

ここから
グランドシートの開発は
一気に加速していきました。

 

「八尾のおじさん」から
こちらの意図を
正確に中国へと伝達し
中国全土の工場を探し
交渉にあたってくれました。

 

そしてついに!
こちらの条件とあいそうな
工場候補が見つかったのです!

 

条件やニュアンスにうるさい日本企業は
世界中から注文が殺到する
中国の工場から嫌われることも多く
ディティールにこだわることが
とても難しいとされています。

 

ところが、ご縁をいただいた工場は
わがままなこちらの提案を
辛抱強く聞き入れてくれました。

 

200種類以上の
生地と色のサンプルを取り寄せては
試作と検証を半年近く重ねました。

 

そしてようやく
concos3WAYグランドシート
が完成したのでした。

 

僕たちがこれだと信じてつくりあげた
わが子のようなグランドシート。

 

是非手にとっていただき
これからの皆さんが生み出す
沢山の思い出の一部に加えてもらえたら
こんなに嬉しいことはありません。

 

そんな想いを乗せたconcosのグランドシートを
よろしくお願いいたします🐸
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